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9月23,24日に東京池坊会館にて、「男花展 2017」が開催されました。
当教室からもいけばな男子が出瓶!
終始、おだやかな雰囲気ながらも、みなさん真剣に生け込みしていました。
出瓶者は、30,40代の方が多めに感じました。
教授者からはじめたばかりのかたまで、自由花、生花、立花と、どれも力作揃い。
力強さ、おおらかさ、端正さ、そして繊細さもありました。
年々、いけばなをたのしむ男性が増えています。
歴史ある池坊のすばらしさやたのしさを、女性はもちろんのこと、
もっともっと多くの男性に知っていただきたいです。
毎日通る道の、枝の葉の先が少し枯れ始め、「秋だなぁ」と感じたことはありませんか?
季節の移ろいを、もの言わぬ草木が、私たちに感じさせてくれるのです。
以前、お稽古でこんなことがありました。
「ひとり3本です」と声をかけると、
生徒さんたちはつぎつぎに枝を選び、持って行きました。
そして、最後にひとり分、3本だけが残りました。
他の生徒さんたちが選び取り終わるのをじっと待っていた生徒さんが、
さいごに残ったものを手に取りました。
茶色く枯れはじめている葉、ところどころ破けていたり。
残ったのはそんな枝でした。
それはみんなに選ばれなかった「のこりもの」かもしれません。
ですが、茶色くなった葉は、夏の終わりを感じさせ、
破けている葉は、風雨にも負けずに生きてきた月日を感じさせました。
長く学んでいるその生徒さんは、そのことをよく知っていて、
その枝から季節を感じたのでしょう。
いけあがった作品は、秋の風情が生かされ、
その葉が生きてきた風景が心に浮かぶようでした。
「どんな花であっても、それがそのとき一度きりの出会い」
私の師匠のことばです。
草木はいきものですから、まったく同じものはありません。
みずみずしさのあふれる色も、うつくしくならぶ葉も、
その虫食いも、その枯れ方も、もう二度と出会うことのないものです。
秋にはそんな出会いがたくさんあります。
みなさんも、草木との一期一会を、たのしんでみませんか?
9月23,24日、「秋の男花展2017」が開催されます。
出瓶者は男性の門弟のみ、というめずらしい花展です。
当教室からも、いけばな男子が出瓶します。
池坊東京会館ロビーにて、どなたでも観覧できますので、
いけばなを学ばれている方はもちろんのこと、
学んでいないけれど興味がある!という方も、ぜひ足をお運びください。
場所:池坊東京会館 1階ロビー JR御茶ノ水駅下車 お茶の水橋口 徒歩5分
展覧:23日 13:00~17:00 / 24日 9:00~15:00
古い町並みにとけ込む、ダリアです。
切り花としてお花屋さんで見かけることは多いですが、地植えの姿はあまり見ないのではないでしょうか。
池坊いけばなでは、植物の本来の姿を見ることもとても大切なことです。
切り花にはない、生命力、パワーを感じました。
先日、毎年恒例となっている「巡回講習」に生徒さんたちと行ってきました。
今年は映画「花戦さ」で、立花が注目されていることもあり、
立花をメインとした心と技についての講義でした。
デモンストレーションでは、この時期きれいなクレマチス、蓮、ひまわりなどの自由花や、
共同作品の立派な古典立花なども披露され、
普段とは違った作品を楽しむことができました。