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2012-06-12 20:12:00

 

およそ1400年前、京都の中心に聖徳太子が創建したと伝えられる六角堂。その六角堂の池のほとりに住いする僧侶が、朝夕に仏前に花を献じていました。その僧侶はやがて、池坊(いけのぼう)と呼ばれるようになり、六角堂からいけばなが広まっていきました。

 

池坊中興の祖 専慶が「花の名手」として、歴史上の記録『碧山日録(へきざんにちろく)』に初めて記されたのが、応仁の乱直前の寛正3年(1462)のことです。池坊は幾多の厳しい時代を超え、2012年、『碧山日録』の記録以来、550年という節目の年を迎えました。

 

これはまさに師から弟子、人から人へとその心と技が継承され、次代に即したいけばなをいけ続けてきたからに他なりません。

 

日本独自の豊かな心の文化として育んできた「華道」を、未来の人々に伝え続けるため、池坊は歩み続けています。

 

 

いけばな池坊 550年祭記念特別展 リーフレットより